躁うつ病にも使われるカルバマゼピン

躁うつ病にも使われるカルバマゼピン

てんかんや痛みの治療といった症状以外にカルバマゼピンは気分変動を伴う種々な精神症状や情動障害に効果があります。特に近年注目されているのが躁うつ病患者への治療効果です。当サイトにてカルバマゼピンについてご紹介していきます。

躁うつ病とはどんな病気?

躁うつ病は双極性障害とも呼ばれていて、躁病と鬱病の両方の気分障害を抱えた病気のことです。鬱病の発生率と比較するならば、躁うつ病の発生率は多くはありません。この病気の発生のメカニズムはまだよく分かっていません。ただ、鬱病と同じように様々なストレスが原因となり、脳のバランスが崩れることによって引き起こされるのではないかと考えられています。症状の現われ方は、躁病と鬱病が交互に繰り返し現れるのが特徴といえます。しかし、時にはこの症状が入り混じり同時に現れるとこともあります。躁うつ病の場合、気分安定薬が用いられるのが通常の治療方法となっています。その気分安定薬の中には、炭酸リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンの3種類があり、これらが現在日本においては使用することができることになっています。カルバマゼピンという薬ですが、これは特に興奮状態にあるときにそれを鎮静させるために有効な薬と言われています。カルバマゼピンは、症状を緩和させコントロールさせる上で大変有効な薬と認められていますが、しかしながら根本的な治療薬ではありません。そのためにカルバマゼピンの服用を止めるならば、再び病気が発生する可能性が高くなります。カルバマゼピンは即効性のある薬ではありません。ゆっくりと時間をかけて効いてくる薬です。躁うつ病患者にそのことを理解させておくことはとても大切なことです。短期間では効かないということを知らないなら、効果がないと思い込み止めてしまうというケースが見られるからです。時間をかけてじわじわと効果が出てくる薬であるということを医者だけでなく家族を含めた周囲も本人に理解させる必要があります。ただ、容量、用法を守っているならば副作用はありませんので、安心できる薬です。

躁うつ病やてんかんにカルバマゼピンの効果

カルバマゼピンは、抗てんかん剤や躁うつ病に効果のある精神・神経用剤として、長い歴史を持つ治療薬です。脳神経の興奮を鎮静化させ、てんかん発作を予防します。てんかんの部分発作や全般発作など、広範囲の症状をカバーしますが、短時間気を失ってしまう欠神発作や手足のぴくつきが生じるミオクロニー発作、力が抜ける脱力発作などに関しては効果は確認されていません。てんかんには様々な原因や症状が存在しますが、部分発作に特に効果的である事から第1選択される場合が多いのが特徴です。部分発作の運動症状や感覚異常、精神変調や自律神経失調、無反応などがある患者に処方されます。脳に働きかけ、気分の高ぶりを抑え落ち着かせる事から、躁病や躁うつ病をはじめとする興奮状態になりやすい精神疾患の治療薬として応用されています。ほかにも、顔に痛みを感じる三叉神経痛の緩和に役立ち、三叉神経をあらかじめしずめておく事で、症状が発生した時に激しい痛みが起こりにくくなります。カルバマゼピンの使用方法は、最初は少量から服用をはじめ徐々に薬の量を増やしていきます。飲み忘れや急な服用の中止で、重いけいれん発作や副作用が生じるケースもあります。減量の際は医師の指導のもと、ゆっくり量を減らしていく必要があります。カルバマゼピンは症状や年齢に応じて量を調節すれば、小児の服用も可能です。軽い副作用としては眠気やめまい、倦怠感や口の渇き、頭痛や吐き気などがあり、症状が強い場合は医師に報告して下さい。服用量の調節を行う事で、症状が緩和される可能性があります。副作用で眠気を催したり、注意力や集中力、反射能力や運動能力が低下することがあるので、車の運転や機械作業などは避ける事をおすすめします。

カルバマゼピンの服用方法と注意点

カルバマゼピンは長い歴史を持つ精神と神経用の薬で、商品名はテグレトールとして販売されています。カルバマゼピンはNaチャネル阻害薬という種類になり、てんかん発作の予防や躁うつ病の治療、三叉神経痛の緩和などに使用される薬です。カルバマゼピンの服用方法は、てんかんの痙攣発作予防や躁うつ病の治療などの場合、成人なら1日に200~400mgの量を1~2回に分けて飲み、症状を抑えるのに適した量まで徐々に増量することが出来ます(通常は1日に600mg)。小児に服用させる場合には、年齢と症状に合わせて通常1日100~600mgを何回かに分けて口から服用させます。このように、カルバマゼピンの適切な服用量はそれぞれの患者さんの年齢や症状に合わせて決めることになるため、症状を上手く抑えるためにカルバマゼピンを使用するには、医師の診察を定期的に受けて指示された通りに薬を服用する必要があります。カルバマゼピンを服用するにあたっての注意点は色々とあり、中でも重要なのは、てんかんに対して用いる場合、自分の判断で薬を飲むことを急にやめると、反動によって重い発作を起こしてしまう危険性があるということです。この薬は血中濃度を常に一定にしておくことが望ましいので、飲み忘れにも気を付けることが大事です。カルバマゼピンには飲み合わせが悪い薬があり、抗真菌薬のボリコナゾール(ブイフェンド)、肺高血圧症の治療薬であるタダラフィル(アドシルカ)、エイズ治療薬リルピビリン(エジュラント)との併用は禁止となっています。他には、グレープフルーツジュースを飲んでしまうと副作用が起こりやすくなる怖れがあり、お酒を飲むことにも副作用を強める危険性があります。それから、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)を含む健康食品は、この薬の効果を弱める怖れがあるので使用しないことをおすすめします。