躁うつ病にも使われるカルバマゼピン

てんかんや痛みの治療といった症状以外にカルバマゼピンは気分変動を伴う種々な精神症状や情動障害に効果があります。特に近年注目されているのが躁うつ病患者への治療効果です。当サイトにてカルバマゼピンについてご紹介していきます。

抗薬としてのカルバマゼピンとその副作用

てんかんによる発作には、脳の神経細胞に異常が起こることによって発生する電気信号が深く関わっています。私たちの人間の脳の細胞は通常はマイナスの電荷を帯びていますが、刺激によって細胞内がプラスの電荷へと転換してしまうことがあります。これは、ナトリウムなどのプラスの電荷をもつ物質が入ってくることによって起こり、これが合図となって神経細胞の興奮が伝わっていきます。

てんかんは、これらの電気刺激が突発的に発生し異常放電が起こっている状態になることで、様々な発作が症状として表れます。ナトリウムはナトリウムチャネルと呼ばれる輸送体を通ることで、細胞内へ流入しますから、ナトリウムチャネルを阻害すれば、興奮性シグナルが入ってこなくなるため、異常な電気伝導つまり、てんかん発作を抑えることができます。このナトリウムチャネルを阻害する抗薬として開発されたのがカルバマゼピンです。

このカルバマゼピンは、てんかんによる脳の興奮である痙攣発作を抑える作用だけでなく、てんかんに伴う精神障害にも効果があるため、てんかんの抗薬としてだけではなく、気分の高揚によって支離滅裂を起こす「そう病」の症状を抑える抗薬としても使われます。また、神経伝達を抑える作用があることから、痛みのシグナルまで抑制する効果があるので、神経の痛みである三叉神経痛にもカルバマゼピンが有効です。

カルバマゼピンのよくある副作用としては、眠気、運動失調、倦怠感や脱力感、かすみ目、めまいや立ちくらみ、頭痛、食欲低下や吐き気などの消化器症状などがありますが、これらの副作用は大体服用後2~3週間で無くなります。しかし、発疹などの過敏症状、日光過敏症、精神錯乱、中毒性表皮壊死など重篤な副作用が出た場合は服用を止め、ただちに医師に相談してください。